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蒼路の旅人 [種種雑多なお話]

昨日ご紹介した上橋菜穂子さんによる
「精霊の守り人」シリーズの7巻にあたる
「蒼路の旅人」を読み終えました。

守り人シリーズの中にあって2冊ある
旅人編なのだが、これを読み終えて
その理由がわかった。

旅人編では、やはり女用心棒のバルサは
登場しない。
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが主人公となって
物語が進んでいく場合、上橋菜穂子さんは
旅人というタイトルを付けておられるようだ。

女用心棒として完成されたバルサとは違った
視点からこの守り人の世界を旅する若者の
成長していく過程も含めて、上橋菜穂子さんは
「旅人」と表現したのかもしれませんね。


この巻では、ひとつの国の政権争いにとどまらず
世界全体を渦巻く変化に、北の小国の皇太子
チャグムが巻き込まれ、その波に翻弄されながらも
抗う決意をしていく様が描かれています。



残すところは「天と地の守り人」三部作のみ。

楽しみである反面、さみしさを感じつつ
第一部を紐解くことにします。


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